54話

「私達も今来た所ですので」

真姫はそう言った。


その後、私達はそれぞれのお酒を頼み、乾杯をした。


話の話題は勿論、霧島、真壁の話になった。



「二人は幼馴染なんだ?」

私はそう聞いた。「ええ。俺と真壁は、親が仲が良くて、進路先まで同じでしたから。腐れ縁です」

霧島はそう答えた。


「あ、そう言えば、万里さんと蓮君に逢ったんでしょ?あの二人、相変わらずだった?」

真壁さんはそう聞いた。


「ああ。あの二人は相変わらずだったぞ?蓮は何処で仕事してても変わらないだろうから」

霧島はそう言った。「その二人って?」

佐々木課長はそう言った。


「私も知り合いの間島さんと御影さんです。今は、間島総合病院のお医者さんです」

私はそう言った。


「僕と恭哉とは万里さんと蓮君とは、学生時代の同級生だし、元の職場は同じだったからね。万里さんも蓮君も今とは違う仕事に就いてたからね」

真壁さんはそう答えた。


「その二人は元は医者じゃ無かったのか?」

佐々木課長はそう聞いた。「ああ。万里さんはお医者さんの息子だったから、昔は、親と絶縁状態だったからね」

真壁さんはそう言った。


それから私達は他愛の無い話をし、解散したのは、日付が変わってからだった。


「じゃあ、私、こっちなので、失礼致します」

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