49話

「佐々木課長、無事に、廣瀬裕也の身柄を確保しました。


これから、廣瀬裕也に対する取調べを行いたいのですが、構いませんよね?」

そう言ったのは、霧島だった。


「ああ。構わないが、取調べはお前がやるのか?逢坂では無く・・・?」

佐々木課長はそう言った。


「霧島にやらせる冪だと私も判断しました。それに霧島は、今まで組んできた刑事の中でもかなり、優秀だと思いますが、構いませんか?佐々木課長」

私は佐々木課長にそう聞いた。


「逢坂が良いなら、俺は反対する気は無い。逢坂の判断に任せる」

佐々木課長は私にそう言った。


「分かりました。それでは、廣瀬裕也に対する取調べをして来ます」

私はそう言い、霧島と捜査一課のオフィスを後にした。


「取調べは霧島、貴方に任せるけれど、構わない?」

私は霧島に聞いた。


「ええ、構いませんよ、先輩」

霧島はそう答えた。


私と霧島は、取調室に入った。暫くして、廣瀬さんが入って来た。廣瀬さんは、霧島の正面に座った。


「取調べをさせて頂きます、警視庁捜査一課の霧島恭哉です」

霧島はそう答えた。「改めまして、警視庁捜査一課の逢坂優姫と申します」

私はそう答えた。


「取調べを始めるにあたり、貴方には黙秘権があります。答えたくない質問には答える必要はありません。

では、早速ですが貴方の名前、年齢、職業をお聞きしても構いませんか?」

霧島はそう聞いた。

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