47話
「良いや、根拠はここにあるし、それとこのラインのやり取りを見れば明らかだろう。この袋には、凶器の組紐とナイフが入っている。鑑識に回したら、ある指紋と一致したと今朝、報告が上がった。誰だったと思う?この指紋と一致した人物・・・」
霧島はそう言った。
「・・・まさか・・・」
私は驚いた。「ええ、そのまさかですよ、先輩。この凶器、2つに微量の指紋が付着していた。そして、その結果、その人物は、目の前にいる廣瀬裕也だって事にね」
霧島は、そう宣言した。
「それだけで、俺が犯人と・・・」
すると「それだけで犯人と決めつけるのはまだ早いと?そう言いたいのか?いや、証拠はそれだけではない。
先輩が雪代さんから見せて頂いたラインのやり取りには、黒崎さんの悲痛の胸の内が綴られている。それに、このラインのやり取りで、あんたは黒崎さんに脅しをかけた事も実証出来ている。
・・・どうです?ここまで証拠が残っていてまだ尚、罪を認めませんか?」
霧島の冴えた推理が廣瀬さんを徐々に追い詰めていた。
「・・・・っち・・・こうなったら・・・」
そう言い、廣瀬さんは、ナイフを取り出し、私に向かって走り出して来た。
「させると思うか?」
すると霧島は、廣瀬さんに向かいローキックをお見舞いした。
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