45話
メモに書かれた住所に着くとそこは高層タワーマンションだった。
「ここであっているのよね?霧島」
私はパトカーを運転していた霧島にそう聞いた。「ええ。藤木さんが我々に教えて下さった住所でナビを入れて、案内したのがここですから、間違いないかと」
霧島はそう答えた。
「じゃあ、行きますか・・・」
私はそう言った。「はい、先輩」
霧島はそう言った。
私と霧島はパトカーを降り、マンションに向かった。エントランスに入ると、ポストがあり、そこには、4階に廣瀬と言う表札が貼ってあった。どうやら、藤木さんが私達に齎した情報は間違いでは無かった。だが、ここで安心は出来ない。ここまで来て、部屋に人が無人なら、それこそ空振りだ。
私は、ポストに書かれた番号を押し、対応ボタンを押した。
すると『はい、廣瀬です』
男の声がした。「初めまして、私、警視庁捜査一課の刑事・逢坂優姫と申しますが、貴方が廣瀬裕也さんですか?」
私は男性にそう聞いた。
すると『そうですが・・・?警視庁の刑事さん?なんでそんな方が?用件を聞いても良いですか?』
廣瀬さんはそう聞いた。「実は、廣瀬さん、貴方に色々とお尋ねしたく、ここまで来たのですが、中でお話を聞かせて頂く事は可能でしょうか?」
私はそう聞いた。
『分かりました。今、開けますので、どうぞ上がって下さい』
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