42話目

「そうですね・・・。あいつの・・・裕也の事で俺に話を聞きに来たんですよね?刑事さん達は」

藤木さんはそう聞いた。


「ええ。単刀直入に聞きますが、貴方と裕也さんは友人だと聞いていますが、それは事実ですか?」

私は藤木さんに聞いた。


「事実ですよ。俺と裕也は中学からの付き合いです」

藤木さんはそう答えた。


「そうですか。裕也さんが今、何処にいるらっしゃるか、藤木さんはご存知ですか?」

そう聞いたのは霧島さんだった。


「いいえ・・・。


あの刑事さん、何故、刑事さん達が裕也を探しているんですか?」

藤木さんはそう聞いた。


私と霧島は、アイコンタクトを取り、私は、「藤木さんは、ご存知たと思ったんですが・・・昨夜、この広告代理店の社員・黒崎香恋さんが殺されました。黒崎さんの殺人事件の重要参考人として、我々、警察は、廣瀬裕也さんの行方を捜しています。


昨日、この会社を訪れた際は、廣瀬さんの交友関係を知りませんでしたので、藤木さん、貴方に話を聞く事が無かったんですよ。

ですが、事情が変わり、今回は藤木さん、貴方に色々とお話を聞かせて頂きたく、我々は、此方に来たんですよ」

私はそう答えた。


「・・・そうですか・・・。分かりました・・・・。それで、俺に何を聞きたいんですか?」

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