真実


「そうですね。藤木さんから、廣瀬の居場所を聞き出せれば良いのですが・・・」

私はそう答えた。


「それと凶器も見付けないとな」

佐々木課長はそう言った。



すると「お疲れ様です。ただいま戻りました、課長」

そこに姿を見せたのは、私と同期の刑事・真城真姫が居た。「お帰り、真城、真壁」

課長はそう言った。


「あれ、真姫もこの事件の担当なの?」

私は真姫に聞いた。「うん、人手が足りないから駆り出されたって所かな・・・課長と佐久間先輩にね」

真姫はそう答えた。


「そっか。それで、真姫は、凶器の捜索を頼まれたの?」

私は真姫にそう聞いた。


「そう。まぁ、ちゃんと見付けて来たわ」


真姫は、オフィスのデスクに凶器が入った袋を二袋、置いた。


「良く見付けて来たな、真城」

佐々木課長はそう言った。


「いいえ、それを見付けたのは、私では無く、真壁です」

真姫はそう言った。


「逢坂先輩は、初めましてですよね。僕は、真壁真琴です。本日付けで警視庁に配属になった刑事です。逢坂先輩が組んで居る恭哉とは幼馴染なんです」

真壁と名乗る男性はそう言った。


「ええ、宜しくね、真壁。この凶器、貴方が見付けたのね」

私はそう言った。


「これは鑑識に回そう。霧島は、この二つの凶器に指紋は付着して居ないと踏んでいるが、真壁はどう思う?」

課長は真壁に聞いた。


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