第39話
「そこから、恋人の黒崎さんや雪代さんにも暴力が及んだ訳か・・・。それで、何時頃から裕也さんからの暴力が始まったんだ?」
佐々木課長はそう聞いた。
「いえ・・・。詳しい時期は分からないと聞きました」
私はそう答えた。
「そうか」
佐々木課長はそう言った。「私と霧島は最後に間島総合病院に向かいました。ここには、雪菜さんと裕也さんのお母様である廣瀬深雪さんが入院していました。なんとか、お話を聞くところまで行きました。深雪さんは、裕也さんの居場所をご存知では有りませんが、裕也さんの知人を知って居ました。裕也さんと同じ職場の藤木直哉さんと言う男性だそうです。
裕也さんの暴力が、家族だけでなく、殺された黒崎さんや雪代さんまで及んでいた事は、深雪さんはご存知では無かったようです」
私はそう言った。
「成程な。霧島は何かあるか?」
佐々木課長は、霧島にも聞いた。
「どうやら、彼は、母親が間島総合病院に入院してから一度もお見舞いに来た事が無いと聞きました。病院で母親のお見舞いに良く来るのは、深雪さんか、次女の百合さんだけだったそうです」
霧島はそう答えた。
「・・・そうか・・・」
佐々木課長はそう言った。
「この事を含め、廣瀬裕也をこの事件の重要参考人及び、犯人と見解を立て、行方を捜す積りです」
私はそう答えた。
「そうだな。後は、藤木直哉という男性からも証言を聞いておく必要があるな」
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