第34話

「げ・・・姉さん・・・」

私は、その女性・・・私の実の姉・逢坂真優に対して、そう言った。


「姉に向かって、げ・・・は無いんじゃない?優姫」

姉の真優は、そう反撃した。


「・・・そうね」


すると「あの・・・こちらの方は?先輩」

私と姉のやり取りを静観していた霧島がそう聞いた。


「ああ・・・。霧島は今日、来たばかりだから知らないわよね。まぁ、後に顔を合わせる機会も多いから紹介するわ、霧島、この人は、別の捜査一課の方で刑事を務めている私の姉の逢坂真優(おうさか まひろ)よ」

私は霧島にそう紹介をした。


「そっか、優姫の相棒君は霧島君だったのね・・・。霧島警視総監の息子君だよね。こうして逢うのは久し振りね、霧島君」

姉さんは霧島にそう言った。


「ええ。お久し振りです・・・真優さん」

霧島はそう言った。


「姉さんは霧島に逢った事があるの?かなり、親し気に話すけれど」

私は姉さんに聞いた。


「ええ・・・。昔ね。ある事件でかなりお世話になったけれど・・・」

姉さんはそう答えた。「へぇ・・・そうなんだ・・・」

私はそう答えた。


「ええ、そうですね。それでは、私と先輩はそろそろ戻りますね」

霧島はそう言った。


「ええ。また、そのうちに」

姉さんはそう言い残し、去って行った。

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