第29話
「万里」
間島先生の名前を呼んだのは、御影先生だった。
「・・・・分かった。優姫ちゃんたってのお願いだから聞いてあげるよ・・・。
深雪さんに逢わせてあげられるのは優姫ちゃんだけだけどそれで良い?恭哉君」
間島先生は霧島にそう言った。
「ああ、それで良いよ。悪いな。お前の両親は、まだ俺や刑事を憎んでいるんだろう?」
霧島はそう、間島先生に聞いた。
「ううん。僕の母親だけは反対しているけど、父親は静観してくれるから気にしないで良いよ。
・・・それに僕も蓮君も元刑事だからね。やっぱり、犯罪は野放しにはしたくないからね」
間島先生はそう答えた。
「そうか。なら良かった」
霧島はそう言った。
「じゃあ、優姫ちゃんを借りてくね。一応、僕も同席するから」
間島先生はそう言った。
「分かった。なら、俺も蓮を借りてくな」
霧島はそう言った。
「うん。じゃあ、また後で」
私はそう言った。
私は、間島先生と共に廣瀬深雪さんの元へ向かう事になった。
「あの・・・間島先生って、元刑事だったんですか?御影先生も・・・」
私はそう聞いた。
「ああ。さっき、恭哉君が僕らの事、元刑事だって言ったから・・・。うん、僕も蓮君も、優姫ちゃんの相棒の恭哉君と同じ、元刑事だよ。もう一人、居るんだけどね」
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