第23話
雪菜さんはそう答えた。
「やはり、入院先は其方でしたか・・・。あそこの病院は、確か精神科も有りましたからね」
霧島はそう答えた。
「待って・・・霧島、貴方、雪菜さんの母親の入院先まで何で知っているの・・・!?」
私は霧島の言葉を遮り、霧島に聞こえる声で霧島に聞いた。
「ああ・・・。そこは、観察眼があれば、理解出来ます。
・・・・それに、間島病院は、私の知り合いの実家が運営しているこの町で大きな総合病院です。あそこは、精神科に重点を置いていますからね。逢坂先輩も、そこに通っていますよね?精神科の先生に私が学生時代からの知り合いが勤務しているので・・・」
霧島もまた、私にしか聞こえない声でそう答えた。
「何で私がそこに通っているって知っているの・・・それ、知っているの、主治医の先生だけよ?」
私は尚も霧島にそう聞いた。「・・・逢坂先輩の主治医が私の知り合いなので・・・」
霧島は私にとって衝撃な事実を告げた。
「そうだったの」
私はそう答えた。
「ええ。あそこにいる間島先生には随分、お世話になっていますからね」
雪菜さんはそう言った。
間島先生とは私の主治医であり、間島総合病院の院長を務めている間島万里という人だ。私も間島先生にはお世話になっている。
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