第18話

「霧島、ここでの用事が済んだら廣瀬の家に向かうわ。真相の真偽はまだ分からないけれど、今の所、廣瀬裕也。この男が今回の殺害の犯人だと思っているわ」

私は霧島にそう言った。


「先輩の仰る通りかも知れませんね。今までの黒崎さんの関係者から話を聞く限り、廣瀬と言う男は、思った以上のクズな男ですね。先輩も雪代さんから話を聞いたんですよね?話を聞いて、廣瀬の印象はどうでしたか?」

霧島は私に聞いた。


「霧島の言う通り、クズな男ね。黒崎さんと雪代さんに暴力を振るっていたと雪代さんから聞いたわ。しかも、「警察にその事を話せば殺す」とも脅していたとも聞いた。クズで最低な男よ。寄りにもよって、恋人だった黒崎さんとその親友の雪代さんに手を上げたんだから・・・。許せる筈はないわ。同じ女性としては」

私はそう答えた。


「ええ。俺も先輩と同意見です。何があっても、女性に手を上げるのは最低です」

霧島はそう答えた。


すると、古賀さんが戻って来た。

「大変、お待たせいたしました。こちらが我が社で働く廣瀬の住所です」

そう言い、私に住所が書かれた書類を渡した。


「ありがとうございます」

私はそう言い、受け取った。


「では、失礼致します。また、捜査協力をお願いするかも知れませんが、その際は宜しくお願い致します」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る