第17話

「成程」

私は、そう答えた。


私は霧島にアイコンタクトをした。霧島も私の意図が理解出来たのか、目を合わせ、頷いた。


「古賀さん、その廣瀬さんにもお話をお尋ねしたいのですが、呼んで来て頂けませんか?」

霧島は古賀さんにそう言った。「・・・・構いませんと申したいのですが・・・廣瀬は本日、お休みで来て居ません」

古賀さんはそう答えた。


「・・・そうですか・・・。では、廣瀬さんの家の住所を覚えていらっしゃるのでしたら、教えて頂けませんか?」

霧島は直ぐに次の質問を古賀さんにしていた。


「それなら、少し、お待ち頂けますか?調べてまいりますので」

古賀さんはそう答えた。


「はい。宜しくお願い致します」

霧島はそう言った。「分かりました。少々、お待ち下さいませ」

そう言うと古賀さんは部屋を後にした。


私は、上着のポケットからスマートフォンを出し、起動し、ある電話番号を電話帳から出すとそのままタップし、電話を掛けた。


『逢坂か、お疲れ。そっちは収穫は有ったみたいだな。俺に電話して来るって事は・・・』

そう言ったのは警視庁捜査一課の課長・佐々木学だった。「はい。それと暫く、外回りに出ます」

私はそう答えた。


『何か収穫があったって事だな?手短に報告』

佐々木課長はそう言った。


「事件の重要人物になる男・廣瀬裕也の行方を捜しに、廣瀬の家に向かいます」

と報告した。


『そうか・・・。分かった。また、何か分かれば報告か、そのまま、行動に移して良いよ。後者を取るなら、警視庁に帰って来たら直ぐに報告。分かった?』

佐々木課長はそう言った。


「いつもの臨機応変な対応ですね。分かりました、課長」

私はそう言った。


『そう。それじゃあ、後はお前に任せるから・・・。後、無茶と余計な怪我には気を付けろよ?』

佐々木課長はそう言った。


「はい。では、失礼致します」

私はそう言い、佐々木課長との電話を切り、スマートフォンの電源を落とした。

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