第6話

「話を戻しましょう。まずは、この死体の第一発見者である方にお話を聞きに行かないと分からない事も多いですからね」

霧島はそう言った。


「そうだったな。佐久間、この遺体の第一発見者の彼女の部屋に案内してやれ」

佐々木課長は佐久間先輩にそう言った。



「はい。・・・逢坂、霧島、遺体の第一発見者の元に案内するからついて来て・・・。最初に遺体を見付けたのは同じ広告代理店に勤務していた雪代沙織さんだ。ここの部屋だ」

案内された部屋は、殺された黒崎さんの部屋のお隣だった。


「ありがとうございます、佐久間先輩」

私はお辞儀をした。佐久間先輩は、黒崎さんの部屋に戻った。


私は、雪代と書かれた表札の下にあったインターホンを鳴らした。


数秒後、『・・・はい・・・どなたでしょうか・・・?』


インターホンから弱々しい声が聞こえた。「初めまして、私、警視庁捜査一課の刑事の逢坂優姫と申します。隣の部屋で起きた殺人事件についてお話をお聞きしたいのですが、構いませんでしょうか?」


私はそう言うと『今、開けます』

そう言うと、数分後、ドアから女性が姿を見せた。


「・・・どうぞ」

か細い声でそう言った女性は私と霧島を部屋に招き入れてくれた。


「どうぞ、適当にお掛け下さい、今、お茶をお出ししますので・・・」


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