第Ⅰ章 第3話

「警視総監直々の命令なら従うしか有りませんね。・・・それと、私、人に教えられる性格では無いんですが・・・」

私はそう答えた。


「警視総監が名指しでお前を指名して来たのは、警視総監がお前を評価しているという証拠だろう」

佐々木課長はそう言った。


警視総監・・・私が刑事になる前にたった一度だけお逢いした事があった。


「そうなんですかね」

私はそう答えた。


「そうだと俺は思うぞ」

佐々木課長はそう言った。



「さて、長い話はここまでだ、現場に行くか」

佐々木課長はそう答え、私達は現場へと向かった。

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