休息



私は人よりも圧倒的に体力が少ないと思う。


私のいうところの体力というのは、言葉通りの肉体的な元気さと、こころの気力の両方を指すのだけれど。私にはそのどちらも備わっていないと言っても過言ではないくらいに皆無だ。



ちなみに、私はまだ若い、と思う。



それでも、仕事から帰ってくれば、もうすぐにでも風呂に入って眠りたい。翌日が仕事なら尚更で、明日が休みなら、風呂に入ってすぐに横になりたい。


Youtubeをみながらフランダースの犬の、

ネロのごとく『パトラッシュ、僕もう眠たいよ……』といった具合で意識を手放したい。


休日に遊びに出かけた日の翌日は、ゆっくり家でゴロゴロしていたい。


私は何をするにしても、ひと休みが必要であり、動いたら休まないと、すごく、すごく嫌な気持ちになる。



こんな面倒くさい人間いるのだろうか。ときどき、人と会ってストレス発散になるといった人の話を聞くが、それを私は半分共感して、半分は首をかしげている。



友人と会えば楽しいし、その時はそれでいいのだけれど、家に帰ってくるとどっと疲れていることに気づく。ああ、休まないと、と横たわってしまうのだ。楽しかったのになんでだろう、とそれでまた気を揉む。


すぐに疲れるのは体力不足だろうが、気持ちがどっと疲れるのはどうやって鍛えればいいのだろうか。



この先、私の気力体力ともに右肩下がりなんだとしたら、もうそろそろお迎えが来てもおかしくない。


おらに、気力体力を分けてくれぇ。







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る