第13話
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「別に怒ってないよ。」
ふいと修一から顔をそむけ、電子掲示板で電車の時間を確認する。
「あ、もうすぐ電車くる。ほら、早く行こっ?」
そうだよね、せっかくのデート。
楽しまなきゃ損だよね。
だってこんなチャンスもうないかもしれないんだもん。
あたしはとびきりの笑顔で修一の腕を引いた。
「あたし、映画みたいかも!」
「じゃあ、みる?デートっぽくホラーとか?」
「は?わけわかんない!なんでデートでホラーなわけ!?」
「今までずっとそうだったし…」
「…だから振られるんじゃない?デートなら普通恋愛系でしょ」
「へ~そーいうもんなんか!じゃあそれ系で行こう!」
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