第50話

ここで料理ができるところをしゅうくんに見せたい!



…ところなんだけど、実は私もあんまり料理できないんだよね。



だ、大丈夫かなぁ。



「あっつ!!ご飯めっちゃ熱い!」



「だ、大丈夫!?やっぱり先に玉子焼き作ろっか」



「そっちの方がいいかも。俺卵割るよ。…よっと、あ、殻入っちゃった」



「そのくらいなら箸で取れば大丈夫だよ!」



私は殻を取り除いてそのまま卵をかき混ぜる。



その時、後ろからふわりとしゅうくんに抱きつかれた。



「しゅ、しゅうくん…っ?」



「俺さ、料理してる彼女を後ろから抱きしめるってゆーのやってみたかったんだよね」



「そ、そうなんだ」



そう言いながら私の首元に顔を埋めるしゅうくん。



そんなことされたら料理に集中できないよ~!

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