第23話
次は、今までの明るい雰囲気とはとは打って変わって暗くてひんやりした雰囲気の深海魚コーナーだった。
深海魚コーナーは足元にぼんやりと照明があって、今までに比べて曲がり角が多かった。
「なんか迷路みたいですね」
「そうだね」
次の角を曲がろうとしたその時、周りから死角になっている柱の影にぐいっと押し込まれた。
「り、りくせんぱ……っん」
私が名前を呼び終える前にりく先輩が私の唇を塞いだ。
「りく先輩どうしたんですかっ?」
りく先輩の唇が離れたあとそう聞くとりく先輩はうつむきがちに喋りはじめた。
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