第13話

そしてひと通りのスポーツで遊び終えたころにはもう日が沈みかけていた。



朝には緊張もあってドキドキとうるさかった心臓も、今ではいくらか落ち着き、緊張もほぐれて、1日を楽しむことができた。



「今日はとても楽しかったです!」



「俺もやで。お前の運動神経の悪さに何度笑ったことか…」



ローラーシューズのあとも何回かドジをしてしまったあたし。



その度時人先輩は爆笑しながらも助けてくれた。



「あたしのドジはもう忘れてくださいっ」



「気が向いたらな。あ、そう言えばご褒美忘れてたわ」



時人先輩はそう言うとあたしの左腕を引いて自分の方に引き寄せたかと思うと、そのまま顔も寄せてあたしの唇にキスをした。

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