第14話
「ご褒美」
そう言って時人先輩はいたずらっぽく笑った。
「ご、ご褒美って、キ…キスだったんですか?」
「せやで?」
「じゃあ罰ゲームは…?」
「お前からキス」
ん…?
待って…それって…
「勝っても負けてもキスだったんですか!?」
「せやで」
な、なんて理不尽なルール…。
「あたしファーストキスだったんですよ…」
そう言うと時人先輩は少し考え込んだ後口を開いた。
「じゃあ責任取って俺がお前の初彼になるわ」
「へっ!?!?」
「今日からお前は俺のモノ。分かったら返事!」
あたしは思わず「はい!」と返事してしまった。
確かにあたしは時人先輩が大好きだけど、こんな方法で付き合えちゃうなんて…こんなのアリ?
っていうか先輩はあたしのことどう思ってるんだろう?そう思って勇気をだして聞いてみる。
「あ、あの、時人先輩…先輩ってあたしのこと…」
そこまで言いかけたところで時人先輩は耳元に顔を寄せると「好きやで」と囁いた。
時人先輩の吐息がかかった耳は熱を持って熱くなった。
どんな始まりでもその先に待っているのはきっと時人先輩との幸せな日々。
♡ e n d ♡
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