第39話
「スクーヴァル!!」
「……来たか」
相変わらず事務的な口調で、シスラクトが言う。
ケイディスと、リガスを順に見て。
「一人予定にないのがいるが……まあいい。見ていろ」
スクーヴァルを高く持ち上げ、放る。瞬間、誰かが後ろからケイディスを抑えた。
「……ごめんよ。こうするしかないんだ」
――ティラム。このような再会をしようとは。
ケイディスが、何か言うより早く。
シスラクトが、光弾を放った。それは、いとも簡単に――
「スクーヴァル!!」
宙を舞う彼女の、胸を貫いた。
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