第30話
――創世神話は語る。
――かつて、一つの大きな存在が、二人の兄妹神に分離したと。
――兄は、法と裁きの神。ヴィルデシア。
――妹は、戦と死の神。ヴィルデジア。
――二神は反発し、対立し、争った。
――やがて戦いに終わりが訪れ――法と裁きの神が主なる神となった。
――敗れた戦と死の神は、邪神に落ち、追われる身となった。
――そう、神話は語った。
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