33・こんな気持ち〜紅露目線〜
第33話
好きで生徒会長になった訳じゃない。
霞に「立候補してみたら?」の言葉に立候補して…今の地位。
霞との時間を割かれると知ったなら立候補なんかしなかった。
「…長、会長?これで良いですか?」
「あっ、あぁっ。その案でいこう」
生徒会の会合。
こんな話し合い早く切り上げて教室で待ってる
やっと終わったと思ったら17時を過ぎており
やるべき事は休み時間にやったから俺が帰ったってなんの支障も無い。
「かっ…」
教室が見えて霞がクラスの男子と話してる所を見て怒りが沸く。
「あのさ、今度…」
「
「紅露」
俺の顔を見て笑顔になる
「お先、鵤」
「あぁっ」
お前が声をかけていい女じゃないんだよ。
アイツ、
「紅露?」
このイライラした気持ちを抑えて
「
部屋に繋がれるなら足枷と手枷をして俺だけしか見れない
「俺の
廊下で立ち止まってそんな言葉を
そんな悲しい目をさせたい訳じゃない。
俺はお前に俺の前でだけ笑って欲しいがどうしても通じない。
「私は紅露のものだから」
じゃあ、何故そんな寂しそうに悲しそうな目をする?
じゃあ、何故心を殺してまで無理矢理笑おうとする?
「フワッと心が躍るの」
そう言われて俺の
「霞…リリナーア」
俺は愛おしく両方の名前を呼んだ。
無性に霞…いやっ、リリナーアにキスをしたくなった。
下校時刻がとっくに過ぎてる廊下で愛おしい女性にキスを送る。
夕焼けが俺達の影を伸ばしてる。
俺がリリナーアの初キスを奪える事に
「見つけた〜紅露」
キスをしようとしたら背後から空気の読めない女が俺に抱きついて来た。
「帰ろうよ〜。紅露」
「離れろ」
「嫌だ!一緒に帰るんだもーん」
「……」
この女、本当に空気読めない奴なんだよな。
「
「うん」
手を伸ばして
空気の読めない
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