20・写真フォルダには…〜紅露目線〜
第20話
霞…リリナーアからlimeがいつ来ても良いように眠りは浅かったけど夜中にlimeは来る事はなかった。
「ーで、ここが歴代のー」
十夜霞となって初めての授業に一生懸命ノートに書いているリリナーアが可愛くて写真撮りたくなる。
俺の写真フォルダには霞のみが沢山入ってる。
寝顔から起きてる瞬間。
俺が一番最初に見た瞬間を収めている。
十夜霞として一生懸命なリリナーアが可愛くてその可愛いのを撮りたい衝動を抑えてる。
「
「はい」
先生に当てられたから席を立ち黒板に向かう。
霞を見たら不安そうな顔をしていたから笑って「大丈夫だよ」と目配せをした。
この瞬間も可愛いから撮りたい。
授業じゃなかったら絶対撮っていた!!
「はい。これで良いですか?」
「正解だ」
問題を解いて席に着いた所でチャイムが鳴り授業が終わった。
「紅露!凄いね!」
「霞は分からなかったのかな〜?」
「…分かりませんでした」
この瞬間も撮りたいけど我慢だな。
フォルダを沢山、霞=リリナーアにしたい。
四時限が終わって昼食タイム。
「霞、お弁当だろ?おいで」
「うん」
お互いお弁当を持って最上階の階段まで向かう。
「いつもここで食べてるんだよ」
「ここで?二人きり?」
「そう。誰にも邪魔されたくない」
携帯を取り出してシャッターチャンスを狙う。
「お母様に作ってもらったお弁当初めて」
「リリナーア、お弁当自体初めてだもんね」
「はい」
はい!頂きました!とこの瞬間の笑顔の顔を写真に撮った。
「紅露!写真やめてっ」
「初めては頂くって決めてるんだよ」
「もぉ、意味分からないから」
文句を言いながらも弁当包みを解いて行き弁当箱を開けて霞の目がキラキラしていた。
「わぁ!嬉しい」
この瞬間も写真を撮ったらまた怒られたけど、お弁当の事を持ち出したらすぐに笑顔になる霞。
「霞、美味しい?」
「はい!美味しい」
また笑顔を貰いましたー!!と写真を撮った。
「紅露、私の顔撮ったって価値ないよ?」
「価値アリ!俺の可愛い彼女なんだよ?」
俺の可愛い彼女の霞=リリナーア。
リリナーアが何処から来たのはいつかリリナーアが知るだろう。
その時は俺を本気で好きになってる筈だから。
「紅露?どうかしたの?」
「何でもないよ。霞」
黙ってしまった俺を不安そうに見つめる霞に携帯を向けたら阻止された。
「もぉ!それが狙いね?」
「半分違くて半分当たってる」
笑いながら霞に答えた。
いつまでも続くと良いな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます