2・見知らぬ男性に遭遇

第2話

「とりあえず、ココが何処か調べる必要があるよね?」


調べようとしてベットの枕の隣に黒い箱が置かれていたのを見つけた。


「これは何かしら?不思議な箱…?」


持ち上げて裏表を見ても何に使うか分からない。


「…置いておこう」


ベットに置こうとしたら急にソレから音が鳴り出したから慌てて手から離して距離を取った。


「この黒い箱から鳴ってるの!?」


聴いた事無い曲が耳から入り座り込んで耳を塞ぐけど中々鳴り止まない。


「どうやって止めるのー??」


少しパニックになっていたら扉の向こうから人の気配。


ー?起きてるかー?」

「!?」


声に聞き覚えは無い男性の声。


助けてくれる…事を願って助けを求めた。


「どなたか存じ上げませんが助けて下さい!!」

「霞ー!!どうした!?」


勢いよく扉が開いて男性と目が合った。


「助けて下さい…!黒い箱から曲が鳴っているのですけど止め方が分からないのです!!」


ことの事情を説明すると、その男性が不思議な顔をして私の側に近寄った。


「霞、どうした?…携帯・・鳴ってるぞ?」

「…携帯?携帯とは?何ですか?」


私の言葉にその男性は首を傾げながら黒い箱に近付いて曲がやっと鳴り止んだ。


「ありがとうございます」


曲が鳴り止んだ事に安堵して御礼を言った。


「?霞…どうしたんだ?」


その男性が不思議な顔をして私を見てるから慌て立ち上がり挨拶をする。


「大変失礼しました。私、リリナーア・ロリナ・マットと申します」

「……えっ?はっ?リリナーア…?どう言う事??」


男性は私の自己紹介に驚いた顔をしていた。


「霞?」


私を見て心配そうな顔をしてる。


「霞っ!熱があるんだろ!?」


そう言って男性の手が私のおでこに触れた。


突然の行為にビックリして声が出なかった。


「何をしてるのですかっ?!」


慌てて我に帰ってその男性に強めに言う。


「熱が無いか調べてる」

「熱はありませんわ。私は元気ですけど…」

「ど…何?」


男性の手が離れた直後に言葉を最後濁したら男性が反応した。


「申し訳ありませんが、貴方のおしゃってるという女性は分かりません」

「?何を…言ってるんだ?霞」


ビックリした顔でこちらをみてる男性。


「まだ、寝惚けてるのか?霞…」

「寝惚けてなど無いです!目は冴えてます!」


男性はという名前を連呼してるからこの女性の名前なんだろうと容易に察知出来る。


「姿形を見ても霞だ。霞やっぱり寝惚けてるんだろ?」


私は霞では無い事…どうしたら分かってくれる?

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