第17話
〝警察に行こうにも、何の証拠もありません〟
〝母に言いましたが、母は全く信じてくれません〟
〝どうすることも出来ず、私は誰かに助けを求めるために、シノという男が言っていた神城陽向を探すことにしました〟
〝その時、あなたの存在を知りました〟
〝どうか、助けてください〟
その下には、スマホと思われる番号があって…。
内容を読み、やっぱり思ったのが〝意味分からない〟だった。
俺の存在を知ったから助けてくださいの意味も分からない。
メビウス…。
組織…。
寝とった…。
神城陽向…。
……──…っていうか、なんで俺?
そもそも、母さんに用事なら俺に渡す意味もない。ヒカルもいるのに。なんなら大人同士なら父親に言えばいいものを。
なんで親に秘密?
半分以上、この手紙の内容が分からない。
こんな手紙、捨ててやろうかと思った。それでも捨てれないのは、この手紙の内容が両親、そして──…〝異常性癖〟に関することだと、なんとなく、頭の中で思っているからなのか…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます