第16話
〝私は血の繋がりのない親として接して来ましたが、少し雰囲気が私に似ているのでなんとなく、誰にも秘密でDNA鑑定をしました〟
〝99パーセント、親子という結果でした〟
〝母はいつも、本当の父親は悪魔のような男だった二度と会いたくないと言っていたので、きっと母もこのことを知りません〟
〝偶然に出会ってしまったのだろうか?お互い気づいてないのだろうか?と私は思いました〟
〝母に言おうか迷いましたが、大黒仁は優しく、悪魔には到底見えませんでした。今が幸せなら黙っていた方がいいのでは思い、言わない選択肢をしました〟
〝けれども、4ヶ月ほど前、私は大黒仁と、ある男の会話を聞いてしまいました〟
〝「殺しそこねた寝とった女をようやく見つけた」と〟
〝つまり大黒仁は、母を殺すために探し出し、結婚したのです〟
〝彼は「生まれるはずのなかった私も殺す」と言っていました〟
〝「寝とった女が生きているのは神城陽向だけでいい」と〟
──……。
神城陽向…。
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