疑似
第12話
.
いつもの屋上。
「かーよたん」
「…」
この男…何度言ってもこの〝かよたん〟という呼び方を止めない。
たいてい、かよたんと言うときは何かお願いがあるときだ。
または、ただ単に機嫌がいいとき。
しかし、春樹の目を見る限り…どうやら前者のようだ。
春樹のお願いはろくなものがない。
例えば、ケーキが食べたいから作ってとか、お弁当作ってとか、付き合ってもいないのにバレンタインはガトーショコラがいいとか
基本的に買えば済むだろというものをわざわざ作ってとお願いしてくるのだ。
.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます