第89話

けど、こんな日に同じパーティーに参加するのも、気まずいだけだよね……





「まあ…そういうことで、夕飯はいらねーから。母さんに言っといて」


『はいはーい、了解』


そう言って夏輝は朝食を食べるとさっさと二階に上がっていってしまった


夏輝が出ていったあとのドアをぼんやりと見ていたら


『…陽南ちゃんとお兄ちゃん、なんか喧嘩した?』


「―――へ?」


澪香ちゃんからの思いがけない言葉にすぐには返事ができなかった


喧嘩……そんな風に見えるの?

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