第76話

「………着替えるか」


今日がクリスマスだろうと講習は変わりなくある



重い腰を上げてクローゼットに手をかけたところで



カチャ―――


ドアが数センチ開いた



「―――え?」


開けかけたクローゼットがゆっくりとまた閉まる



「……起きてた?」


「え、あ、ああ、うん」



「そう、よかった。―――コーヒー入れたから…早く下りておいでよ」


それだけ告げるとまた、ドアを閉めた



「あ、おいッ!」

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