第51話
「…夏輝…?」
そんな俺を布団の中から見上げる
「…ん、そろそろ起きないとな」
「――あ、そうだね。おばさん、待ってるよ」
俺の腕から逃れるようにガバッと起き上がった陽南の今度は腕を掴む
「――」
一瞬、目を丸くして俺に掴まれた腕を見た
「なつ――……」
俺の名前を言いかけた陽南の唇にそっと唇を重ねた
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