第324話

「――好きだから」


「タクミ…」


そう呟いたあたしの声は震えていた。


「だから、マナ―――」



あたしを抱きしめるタクミの体も震えていた。



「俺を選んでよ…マナ。―――俺に、しろよ」


そう囁いたタクミの顔が、ゆっくりと近づくのを、あたしはなぜか動けずに見つめていた―――。






2010.3.26


㊤巻完結


㊦巻へ



To Be Continued

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CANDY◆MAN㊤【完】 @nonnon0612natuyou

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