第201話
「じゃあちゃんとコウキには連絡しなよー。
―――なんかさ、意外と愛されてんのね、マナ」
ニッと唇を持ち上げたカレンはそう言ってあたしの脇を肘でつつく。
「……は?」
愛され…?
「な、なんで…。なに、それ…」
――そんなわけないのに…。
心の中でそう呟いてカレンから視線を外す。
「だって、コウキってば、携帯繋がんないって、相当焦ってたよ?
ほんの10分アンタが見えないだけだったのに…」
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