第183話

「や、やめ…っ」


離れた隙に、言葉を発しようとすれば、またすぐ塞がれて。


激しいキスに、息も絶え絶えに。


そんな状態に耐えきれなくて、思わず緩んだ唇の隙間からするりと滑り込んだタクトの舌が、


あたしの意思は無視して、口内で暴れ始めた。



「っ!!…ふっ…あ…っ」



突き放したいのに、軽い酸欠状態で、頭がクラクラし始める。

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