第157話
気づいたばかりの、芽生えたばかりのこの想いを根元から崩されていく。
ただただ、楽しいだけの、甘いだけの恋がしたかったはずが、
好きになればなるほど、胸の内にあるのは甘さじゃない。
切なさ。苦しさ。
―――そして…孤独感。
コウキの知らない部分が増えるたび、どうしようもなく孤独を感じてしまう。
いま、確かに付き合ってるのはあたしのはずなのに。
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