第137話

バンッ!!


耳をつんざく激しい音に、あたしもナナミも一瞬、ビクッと体が跳ねた。


「―――えっ…?」


恐る恐る振り返ったナナミの肩越しに見えた影。


「なっ…」


―――なんで?


どうしてここが…?



「マナッ!」


その影が、あたしの名前を呼んですぐ、真っ直ぐにこっちに向かってくる。


いつもと違う、物凄い形相で。

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