第36話

不運というものは続くものなのか、ようやくクラスメートの追求から逃れたと思って、


まだ話し足りないといった様子のコウキを無理やり引っ張って、渋々一緒に帰るために下駄箱に行くと。



「……」


なんでよ。


こんなとこで出会ったことなんか、今までほとんどといっていいくらいなかったのに、


今日に限って…なんで。


「…マナ…」


「……」


タクミがちょうど靴を履こうとしているところに出くわしてしまった。

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