Love the Light 13

第84話

夏が過ぎて受験モードは加速する。


私はあの日以来滝川君とは会っていなかった。

お互い連絡も取っていない。

でも時々廊下で見る彼は少し大人の雰囲気を感じた。


「結局滝川君はどこを受験するのか誰も知らないわ。ね、聞いてる?」

真美は相変わらず私がいる教室に度々来ていた。

「聞いてるよ。」

「最近滝川君大人っぽくなって隣で眩しすぎるんだけど。ロボットでいうとバージョンアップみたいな?どこまで進化するのかこうなったら見届けたいわね。」

私は返事をしなかった。


だって滝川君は私のこと必要ないから。

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