第73話

「反抗期ねぇ……、」

僕はそう言いながら校門を出る。

この瞬間が毎日のことだけどスッキリする。

解放される感じ。


「滝川君!」

目の前にはるかがいた。

「はるか、どうしたの?」

「真美から聞いて……、」

どっちの話のことなんだろう。多分、どちらもだろうけど。


「私のせいで誤解されたんでしょ……、」

「まぁね、誤解されて殺されるかと思ったよ。」

「えっ……、」

「冗談だけど。」

僕がそう言って笑うとはるかもつられて笑う。

僕は花村さんがはるかのことを話した内容を思いだしていた。


「はるか、花村さんから何か実行?するような話をした?」


そう言うとはるかの顔は真っ赤になった。

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