Love the Light 10

第56話

最悪な高校3年の始まりだった。

滝川君を怒らせた……と思う。

どうしよう。


「辛気臭ー……、もうそろそろ復活したら?」

あの始業式からもう10日ほど経っていた。

日曜日、私と真美は午前中に買い物を済ませてカフェで休憩していた。

「滝川君と連絡取ってないの?」

「取れないよ……。」

「でも隣の彼は至って普通ぽいけど。」

「今はクラス離れてて良かったかも……。」

「え、そんなに深刻?」

真美は笑いながら言った。

「本人に……、滝川君が彼氏だとハードルが高いって、」

「ソレ本人に言っちゃったの?」

私は頷く。

それを聞いて真美は笑った。


「滝川君は私とはるかに責められて身動き取れないみたいね。」

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