第49話

今までより早く朝食を終えたせいか僕は時間を持て余していた。

「セツ、」

リビングのソファに座っていると父さんが声を掛けてくる。


「……朝からはなを怒らすなよ。」

「こっちだって早起きして怒られるなんて思わないでしょ。」

「確かにそうだけどセツの場合は今までいつもギリギリ登校だったから。」


その通りで僕は本当に早起きができない。ただ休日になると頼まれてもないのに早起きという完全なお子様。



「でも最近は部屋もマトモだし本当に何かあったのかはなが心配している。」


僕の両親は過保護だと思う。

それを二人は自覚していない。

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