Love the Light 9

「はなちゃん、おはよう。」

「セツ、どこか体調が悪いの!?」

キッチンに立つ母親は本当にビックリしていた。

そして先に食事をしている父さんも口には出さないけどまぁ、はなちゃんと同じ様に思っているんだと思う。

「いや、別にどこも悪くないし……。」

「もうやだ、平日は寝起きの悪いのがセツなのに。ちゃんと起きてくるとビックリする。」

……今まではそうだったけど。

「今日から最終学年だし、ね。」

「高３になったから!?ただそれだけ!?」

「え、あ、まぁ、」

「じゃあ元々起きれるんだったら初めからそうして！」

「はな……、」

高３になった初日、朝から母親の地雷を踏む。

父さんがはなちゃんに声を掛けるけど本人には全く届いてなかった。

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