すると、滝川君の前に座る都築君が後ろ向きになる。

「滝川さ、彼女できたってホントの話……、」

「うっそ！」

滝川君が答える前に真美が割り込む。

「花村さん、ちょっと俺が滝川に……、」

都築君はちょっと迷惑そうな顔をする。

「滝川君、ホントなの!?」

「ま、真美落ち着いてっ…、」

私は前のめりの真美を制す。

その姿を滝川君はちょっと笑っていた。

「そうだけど、もう広まった？」

彼の言葉に教室は歓声どころか奇声。

滝川君に彼女ができた。

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