第40話

「滝川君に彼女って……、」

私は真美と学食に来ていた。

学食でも滝川君ネタでわいていた。

「前期課程からあんなに告られてもOK出したことの無い滝川君に彼女って。」

「もう真美、それ何回言ってるの。」

「はるかは驚いてないの?」

「あ、いや、驚いてるよ?でもあれだけモテるんだから彼女できても不思議じゃないでしょ。」

私は注文した和食セット500円を完食する。

「そうかもしれないけど……、はるかって滝川君に関しては冷めてるよね。」

「そんなことないよ!」

「なに必死になってるの。分かってるよ、はるかは恋愛どころじゃないことぐらい。」


冷めてる?私が?

心の中は訳分からなくて乱れっぱなしだった。

私としかキスしないって言ってたのに。

滝川君に彼女ができたって知ったら……。


やっぱり分かっていても複雑になる。

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