第37話
ホッとするって……どうした!私!
私は滝川君の彼女ではないし、滝川君は彼氏でもない!
そこの所しっかり認識しておかないと!
「何ブツブツ言ってんの?」
真美が私の顔を覗き込む。
「な、なんでもない。」
滝川君と2回もキスしたとか……なんて絶対言えない。
「そういえば昨日はるか図書室の当番だったよね?」
「う、うん。そうだよ。」
「滝川君もだよね?」
真美が滝川君の名前を言うだけでちょっとドキッとした。
「お、同じ図書委員だから。」
「なんか鍵かかってて入れなかったって何人かの女子が言ってたよ。」
うわ、やばい。
「ちょっとフライングして帰ったからかな。」
「え、はるかと滝川君でもそんな事するんだ。」
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