Love the Light 7

第36話

「……突然は、困る。」

私は図書室の鍵を閉める滝川君の背中を見ながら小さな声で言った。

でも彼からの返事はない。


「滝川君聞いてる?」

「うん、聞いてる。」

そう言って私の方を向いた。

「突然がダメなら、許可がいるってコトだよね?」

は?

「じゃあ次は聞いてからするね。」

いや、そういう意味じゃなくて。

滝川君が真っ直ぐ私を見るからちょっと逸らしてしまった。


あんなことした後でも彼はいつも通り。

それがなんだか悔しかった。


「大丈夫、月島さん以外とはしないから。」


そうなんだ、ちょっとホッとする。

え?

ホッとする?

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