第24話
さっきの滝川君、今まで見たことない感じだったな。
ちょっと怖いっていうか……。
気のせいだよね?
あの視線に威圧感を感じて私は思わず頷いてしまった。
あれだけ物腰柔らかい彼だから私の誤解かもしれない。
「見たぞ、はるか。滝川君から何貰ったの!」
真美がニヤニヤしながら前の座席に座る。
「あ、これ?物理のテキスト。」
「……、物理のテキスト?」
私は真美に滝川君から貰ったファイルを開ける。
「へぇ……、滝川君て偉い親切な。」
真美はそう言いながらも隣に座る彼を少し疑いの目で見ていた。
「滝川君、はるかにここまでする魂胆て何?」
真美の直球の言葉に私は息をのむ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます