第14話

嫌じゃなかったって……。

「そ、そんな事言ってるからモテちゃうんじゃないの?」

「え?」

「そうやって気があるような、無責任な事……」

私はそう言いながら机の上にあるモノをカバンの中に押し込む。


「月島さん、もしかして怒ってる?」

そう言いながら滝川君は私に持っていた参考書を渡してくる。

「お、怒ってはないよ。だけどそういうのは好きな相手に言うともっと効力あるって言うか……。」

「好きな相手?」

「そう、滝川君は好きな人いないの?」


そう言うと滝川君は俯いた。

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