第55話

―――いつの間にか、眠ってしまったらしい


気がついたら、外が暗くなっていた


カーテンも閉めきっていたので、部屋はかなり蒸し暑い


ベッドから起き上がり、机に置いてあるリモコンを手に取り、明かりを点けた




「夏輝!!」


俺を呼ぶ声―――


陽南…


体を陽南の部屋の方に向け、カーテンに手をかけた


ふと、さっき来ていた陽南からのメールを思い出した



あー…返事してないや


「夏輝ーいるんでしょー?」


さらに声が大きくなっている


ベランダに出たのだろう

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