第90話
「滝川君、」
アタシの声に夜景を見ていた彼が振り向く
「顔赤いけど、のぼせた?」
「ちょっとお湯が熱かったかな・・」
「なにそれ、」
滝川君はちょっと呆れたように笑った
「はな知ってた?ここから高校が見える。グラウンドがライトアップされてる。」
そう言われてアタシも窓に近づく
「あ、ホントだ。今は結構街中にあるんだね、アタシ達が通ってた頃は周りは田畑ばかりだったのに、」
「うん、あのグラウンドで花火あげてたのが今は不思議な気がする。さすがに今はしてないみたいだけど、」
アタシはあの時を思い出して笑ってしまう
「なに?」
「アタシは花火の音が苦手で見たくないのに直史くんと優子がアタシを引っ張ってグラウンドに連れて来られたの、」
「俺はあの時から花火が苦手になってた、」
アタシは隣にいる滝川君を見る
「どうして?」
すると滝川君はアタシの唇に触れるか触れないかの
キスをする
「今、それを聞くわけ?」
滝川君は
アタシの身体に触れた
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